家造り

住宅営業の魅力・キツい点をまとめました

家造り
この記事を書いた人
キッパ

情シス(基盤運用)
元大手住宅営業マン。
目標はプロジェクトマネージャー。
27歳でSESに完全未経験で転職。
住宅やエンジニア関連の知識・経験を発信します。
未経験から這い上がっていく姿を注目して下さい。

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私は新卒で大手住宅メーカーに就職しました。

入社前は
「住宅営業はノルマがきつい」
「住宅営業はブラックだからやめておけ」
といった内容が目についてしまい、
不安だった記憶があります。

住宅営業を6年経験した私が、
忖度なしで書きます。

現在、就活中の方や、
住宅営業に興味のある方は是非、
参考にしてください。

実際の仕事内容もまとめております。

住宅営業の魅力

インセンティブがあるので給料が高い

やはり、営業職といえば、インセンティブ
これのために頑張っているようなもんです。
特に、高額商品の営業になればなるほど、
インセンティブも大きくなる傾向にあります。

会社によって異なるかとは思いますが、
入社2〜3年目で、
普通に年収600万程度行くと思います。

店長クラスになれば1000万程
余裕でしょう。通常の企業であれば、店長クラスになるのに
10年以上かかったりしますが、
安定して成績が良いと20代で店長になったりします。

完全実力主義。これが醍醐味ですね。
年功序列が嫌いな方には最高です。

ローコストメーカーの場合は、
家の単価が安いので、とにかく数を
売る必要
があります。

かなり自由、ブラックにもホワイトにもなる

なぜ、ブラックのイメージがあるのか、
それはノルマがあり、達成できないと詰められ、
夜遅くまで、訪問や書類作成、、、といった昔ながらの
イメージがあるからでしょう。(私も最初はびびってた)

一昔前の住宅営業はかなりブラックだった(パワハラが当たり前)という話は
上司からよく話を聞かされましたが、今はほとんどないと思います。
(パワハラ気質の人はいましたが、飛ばされました笑)

ほとんどは、一人でアポイントを取り、商談したり、
訪問したりとスケジュール管理をします。ですので、慣れてくると、
合間合間に休憩したり、サボったりすることも
可能。これは営業の特権だと思います。

上司によるとは思いますが、
直行直帰も他の職種に比べ、かなり
しやすいので、意外とプライベートの時間がとれます。

しかし、契約をたくさん取ると当然忙しくなりますし、
売れなければ売れないで時間が有り余ります。
何より精神的に少しずつ追い詰められます。

住宅営業のほとんどは
ブラックが原因で辞めるのではなく、
売れなくて、自主的に辞める人がほとんどです。

つまり、コンスタントに売り続けるのが一番長続きします。(それが一番難しい)

やりがいや達成感がすごい

住宅営業は多くの場合、1人、新人の場合は、
上司と一緒に営業活動をします。

基本的には自分で接客したお客様をアポイントを取って、
契約を頂き、お引渡しまで担当する事が多いです。

そうなると、一組のお客様に対して、半年から1年以上の
お付き合いになり、仲良くなることもありますし、
様々な問題が発生することもあります。
お引渡するのはかなり達成感や
やりがいを感じます。

また、お客様が他の会社と競合していて、
他の会社に気持ちが傾いている時などに、
お客様に納得頂ける商談ができて、
契約を頂けた時もかなり達成感がありますね。

お客様もすんなり契約してくれるわけではないので、
悩みます。そこをどう契約まで持っていけるか。
契約を迫ることをクロージングというのですが、
どういうクロージングをしたら、
契約してくれるか、この駆け引きが
住宅営業の一番の面白い所です。

人間力が付く

住宅営業は基本的に初回接客から、商談、クロージング、契約、
さらにお引渡まで担当します。
関わる業者も多く、様々な調整を行います。

契約をとるためにはお客様に気に入られる必要があるため、
必須のマナー、言葉遣い、コミュニケーション能力や、
会話力、関係構築能力が身につきます。

また、どうしたら契約をより多く取れるか、
自分の中で契約までの道筋を考える必要もあるため、
思考力や、自主的に行動する力も自然と身につきます。

最後にあまり経験したくはないですが、
トラブル、クレームも結構あるため、
問題解決能力、メンタルの強さも身につきます。

私は新卒で入社しました。学生時代はほんとに怠惰な生活をしており、
人間力は皆無でした。
学生気分が抜けないまま、入社したため、
1年目は本当にキツく、お客様とろくに会話もできない、アポも取れない、
その結果契約も取れないと、周りから毎日指導を受ける、等(今となってはありがたいですが)
散々でした。泣き出した事もあります。

しかし、それを乗り越えると、契約を取れるようにもなり、
人間力が向上してたのは自分でもわかりました。(元がひどすぎた)

様々な職の人と関われる

これも私は楽しかったポイントです。

様々な職業の方がご来場されるため、本当に色々な方と交流できます。
(社長から農家さんからニートからクレーマーまで様々)

そして、仲良くなり、話を進めることができると、
事前審査といって、いくら借り入れできるかを審査します。
そのため、あらゆる職の年収を知ることができ、これも意外と参考になります。

慣れてくると、雰囲気だけで「この人は警察官」、
「この人は看護師」など分かるようになってきます。これは住宅営業あるあるです。

また、友達の職業を聞いて、「ローンこれくらい借りられるなぁ」
と考えてしまうのも住宅営業あるあるです。

ノルマがある

「これはデメリットでは!?」と思われますが、
実はデメリットではありません。まあ、メリットと言えるかは怪しいですが。

ほとんどの人はそれを分かってて、入社するからです。
営業ノルマが嫌な人はそもそも入社しませんし、
ノルマがあるから稼げるし、頑張れるんです。

あの有名なオー○ンハウスのopenworkの評価が高いのは、皆覚悟して、
それを分かった上で入社するからです。

openworkなどのサイトの評価が低い会社は、
入社前と入社後のギャップがあるからなんですよね。

物を頂ける

これは番外編になります。

営業をしていると、農家さん、酪農家さん、漁師などの一次産業の方から契約頂ける事もあります。
特に年配の方等は非常にかわいがってくれます。

そうなると、会うたびにお米をくれたり、お酒をくれたり、
昆布をくれたりとかなり嬉しいこともあります。

お米は助かりましたね〜、美味しいですし。
地味に嬉しい事です。

キツかったこと

クレームやトラブルがある

メンタルやられます。
これはどんな優秀営業でも必ずクレームやトラブルは起きます。

注文住宅の営業は、
住宅ローン、資金提案、工期の調整、土地探しなどなど
やることが無限にあります。

また、契約を取れるようになってくると、たくさんのお客様を抱え、かなり忙しくなります。
少しの気の緩みがクレームに繋がったりもします。
例えば、LINEやメールの返答が雑になってしまったり、遅くなったりなど。

そして、大きなクレームがあったりすると、
それに引っ張られ、成績にも影響します。
心のどこかでずっとそのクレームがあり、
普段できている営業ができなくなってしまうんですよね。

さらに、プライベートもそのクレームの件で、
「連絡が来るのではないか、、」と気が休まりません。

このように、成績が良く、お客様との関係が良好の時はかなり楽しいのですが、
クレームが発生してしまうと、地獄へと変わります。

ただ、私はとにかくポジティブに捉えるようにしておりました。
「これは己を鍛えるチャンスなんだ」と。
そのおかげで6年間でかなりメンタルも強くなりましたし、人間力が磨かれました。

これから、目指す人は修行だと思って頑張りましょう。

休みも連絡が来る

これは慣れると、「お客様にこの日は休みですから出られないかもしれません」と
事前に伝える事で減らせるのですが、
やはり全てのお客様がそういうわけにはいきません。

心配症のお客様は少しでも気になることがあれば、お構い無く電話をしてきますし、
夜中にLINEをしてくる人もいます。(私は遅い時間のLINEは無視してましたが。)

ただ、基本的に営業はレスポンスが早いほうが圧倒的に信頼度が高いので、
成績をあげようと頑張れば頑張るほど、休みも携帯を気にするようになり、
旅行中も手放せなくなります。

正直、住宅営業は売れてる人ほど、休日も仕事の事を考えています。
これは間違いないです。そして、休日も関係なくレスポンスが早いです。

これは人によってはかなりのデメリットになると思います。
私も上手くいってるときは別に気にならないんですが、
クレームや成績不調の時などは休みの日も全く気が休まりませんでしたね。

売れなければ全く面白くない

住宅営業の面白さは契約を取れて、お引渡をして初めて分かります。

離職率が割と高いのは入社してから中々契約を取れずに、面白さが分からないからです。

やりがい、達成感もそうですし、
なにより、契約が取れなければ非常に居心地が悪く、給料も低いです。

売れないと自主的に辞める方向に向かってしまうというのが、住宅営業です。
他の歩合制の営業も同じだと思いますが。

まとめ

いかがでしょう。

6年間経験し、感じたことをまとめました。

今大学生で就活されている、キミ。非常におすすめですよ。

キツイことも当然多いですが、面白さを知ると、こんなに退屈せず、
一生成長出来る仕事は中々無いと思っています。

他の業種に比べ、やりがいや達成感、インセンティブなど明確なゴールがわかりやすいという反面、
営業力という一生かけてもゴールがなく、
極め甲斐のある側面もあり、非常に稀有な職業です。

私はIT業界に挑戦する事を決意したため、辞めましたが、
ITに興味がわかなければ、一生続けてたと思いますよ。

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