家造り

住宅メーカーを選ぶために一番最初に決めるべきこと

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この記事を書いた人
キッパ

情シス(基盤運用)
元大手住宅営業マン。
目標はプロジェクトマネージャー。
27歳でSESに完全未経験で転職。
住宅やエンジニア関連の知識・経験を発信します。
未経験から這い上がっていく姿を注目して下さい。

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「そろそろ家がほしいね」と夫婦の会話で出始めました。
いざ、行動に移します。
知識も何も無い状態。大きな買い物で後悔はしたくない。

さて、あなたは最初に何をしますか?
カタログ請求ですか?モデルルーム見学ですか?
いいえ、まずは必ず話し合って欲しいことがあります。
そんな元住宅営業の私が提案していたおすすめの流れを解説します。

まずは家造りで重要視したい部分を話し合おう【一番重要】


結論、いちばん重要なのは、家造りの軸を決めるです。
軸とは、夫婦間で何を最重要視するかを決める事です。

これを決めないと中々メーカーを決められません。
どの地域にも必ず何10社とあるため、迷ってしまいます。

何も言わなくても夫婦で好みが一致すればいいですが、
そう上手くは行きません。
どちらかの好みで押し切って、契約まで勢いでしてしまうと、
どちらかがなんとなく不満があるまま進んでしまうので、
打ち合わせ中に喧嘩になりやすいです。

そして何より大事なのが、これを決めていないと、
どの会社がいいか分からなくなり、最終的に値段の安さだけ
決めてしまいがちになり、住んだあとに後悔する可能性
高いです。


主な要素として、「性能」「予算」「土地」「デザイン」「工期」「間取り」です。
最初なので、ざっくりで構いません。
そんなのわからないよという方も、生活している中で意外と優先順位は
話してみると頭の中で決まっている方が多いです。
おすすめは既に周りで家を建てた経験者を聞くことです。
メーカーによってはオーナーの家に訪問させてくれる会社もあります。
どのポイントに力を入れたか、後悔ポイントなどを聞くことで
見えてくるものが必ずあるはずです。

どの要素を重視するのがおすすめかを解説していきます。

性能特におすすめ。光熱費やメンテナンスコストに直結してくる。2025年や2030年には
断熱基準引き上げも決まっている
ため、将来の資産価値にもつながりやすい。
さらに、日本は地震が特に多く、耐震性能にも大きく直結する
しかし、メーカーによっては、性能を上げるとオプション金額が
かなり上がってしまうため、要注意
標準仕様の性能の確認が必要
となる。
予算住宅ローン限度額がすでに決まっている人は最優先項目
しかし、決まっていない人は最初から上限を設定すべきではない
なぜなら、予算は世帯年収や貯金、その家族のライフスタイルによって、
全く変わって来るから
だ。ローコストメーカーの営業担当が
他社メーカーに行かせないようにそのお客さんの年収なども聞かずに
「今は皆さん予算3000万ですよ」と最初から上限を決めてくる
ケースもあるので要注意。(僕が知る限り◯マホームなど)
土地絶対にこのエリアでないと行けない理由がある方は優先項目。
例えば、子供の小学校区を変えたくない方など。
それ以外の方は、土地の選択肢が狭まってしまうのと、
土地に予算をかけすぎて、建物に予算をかけられないといった、
予算のバランスが取れないといったケースもよく見かけるため、
土地だけで決めてしまうのはおすすめできない。
デザインおすすめできない。人の好みは年々変化してしまうからである。
資金力があり、人生の中で何度も家造りができる人はおすすめ。
工期引っ越しの期日が決まっている方は優先項目。
例えば、子供の入学、転勤等。
それ以外の方は特におすすめできない。
なぜなら、長い人生において、数ヶ月早く引っ越しできる事は
人生に大きく影響しないため
である。
少しでも早く住みたい気持ちもわかるが、工期で決めてしまうのは
経験上、後悔が生まれやすい
間取りスキップフロアや地下室、薪ストーブなど特殊な事を
したい人にとっては最重要項目。全てのメーカーでできるわけではないため。
また、土地を持っている方で土地がかなり狭い、旗竿地の場合なども
契約前の段階で必ず要相談。
それ以外、特殊な要望で無い限りはどのメーカーでも出来るため、
優先項目には入って来ない方が多い。

以上、細かく解説してみました。
どうでしょう。少し見えてきましたか?
なんとなくここを重視したいというのが決まってきたら、
次のステップに移ります。

2〜3社まで絞ろう。ハウスメーカーと工務店の違いは?

ネットでその地域でどんなメーカーがあるかとにかく調べましょう。
2〜3社まで絞り動いていくのが効率が良いです。
もちろん、ネットは嘘も多いので全て信じるのはご法度ですよ。

なぜ、2〜3社まで絞ったほうがいいのかは
住宅展示場へ行く時の注意点【元住宅営業が解説】
解説しております。

住宅メーカーには大きく分けて「ハウスメーカー」「工務店」の2種類あります。
ちなみに例外として、業界大手の一条工務店など「工務店」がついていますが、
ハウスメーカーに分類される会社もあります。
今はインスタなどで写真や見積もりまで公開している方までいるので、
かなり参考に出来るはずです。
色々調べていくと、先程自分が重要視したい項目に合ったメーカーが何社か見えてくるはずです。
ちなみに・・・ハウスメーカーと工務店では大きく次のような特徴があります。
参考にしてみて下さい。

ハウスメーカー・保証・アフターメンテナンスが手厚い
・営業担当の質が高め(どうしても当り外れはあります笑)
・施工品質が高め
・人件費やCM・広告などをしているので、金額は高め。
・工務店ほど細かな融通は効きにくい。
工務店・細かな要望から実現しやすく、1から一つ一つ
こだわりたい方にはおすすめ。
・金額は基本安めだが、ピンからキリまである。
・いわゆる金額が安いローコストメーカーと呼ばれる
工務店は耐震性能や断熱性能は最低基準。
・保証やアフターサービスは大手ハウスメーカーには劣る。
・ローコストメーカーは数をこなす必要があるため、
施工品質にムラが出やすく、当りハズレがでてしまう。
(特に年間に数棟程度しか着工していない工務店など)

いかがでしょうか?
この時点で1社に絞るのは難しいと思いますが、
2〜3社程度気になるメーカーが出てきたのではないでしょうか?
そうなれば、次のステップに行きましょう!
次回第2回「いざ展示場へ」