何かと話題のSES企業。
「SES やめとけ」や、「SES ブラック」「SES 闇が深い」など
未だに検索しようとすると候補で出てきますよね。
IT転職活動を約1年経験し、
現在SES企業に勤務している私が解説いたします。
ですので、中々情報の信憑性は高いと思いますので、
是非ご参考にしてください。
SESとは
まずは簡単におさらいです。
「システムエンジニアリングサービス」の略
通称、「客先常駐」
SES企業と雇用契約を結び、技術力を求めているIT企業などに「派遣」として、
「派遣単価」を決め、技術力を提供します。
この派遣単価を交渉するのはSES企業の営業です。
SES企業はこの「派遣単価－給料」が主な利益となります。
技術力を提供するわけですから、何かに長けたエンジニアほど、当然
派遣単価も高くなり、給料も高くなります。
ただし、注意点があるため、後述します。
派遣とは言っても、雇用契約を結んでいるので、
入社したSES企業の「正社員」となります。
まあ、人材派遣みたいなものですね。
その後、さらに「面談」や「職場見学」と呼ばれる、
面接のようなものをIT人材を欲している企業と行います。
面談を経て、企業が求めている技術力を有していると判断された場合、
晴れて配属開始となります。
SES契約において、実際に働くのは、常駐先の企業ですが、
給与や有給休暇、福利厚生等は、入社したSES企業に準じます。
SES面談のコツや質問はコチラでまとめています。
SES面談のコツ・頻出質問・有効な逆質問【未経験】
優良なSES企業の見分け方
さあ、本題です。
※必ずホワイト企業とは限りませんのでそちらだけ御容赦下さい。
ブラックなSES企業に入社する確率を下げるのにお役立て下さい。
エンジニアの単価を明示してくれる
これは一番よい見分け方です。
かなり重要視して頂きたいです。
明示しているだけでぐっと信頼度が上がります。
先程冒頭にも少し触れましたが、SES企業の利益は
「派遣単価－給料=SES企業の利益」
ですので、単価を教えてくれないという事は、
本当はそのエンジニアが技術力を付け、単価がアップしていても、
給料がほぼ変わらなければ、
企業がその単価アップ分を儲けているということになります。
「年〇回、単価に応じて、昇給」等といった企業がベストですね。
逆に「高還元！7割還元！」等は少々うさんくさいイメージがあります。
取引先に大手IT業界が多い
これも重要ですね。
SES企業の取引先に大手IT企業が多ければ、
そこに配属できる確率も上がります。（面談の結果次第では行けませんが）
大体、大手SES企業はホームページなどで
取引先企業を公開しておりますので、チェックしてみましょう。
取引先が充実しているという事は、企業からの信頼があるという事、
さらに営業力の高さも示している事になります。
補足すると、SES企業には営業がいて、営業が技術力を求めている企業に商談を行い、
案件を取って来ていますので、SES企業の営業力が低いと、
案件が少ないため、面談の機会が得られず、
中々配属先が決まらないということになってしまいます。
そのような意味でも、取引先企業のチェックは欠かせません。
みなし残業が少ない
みなし残業とは、最初に提示される給与の中に最初から、
一定の残業代が含まれている事です。
つまり、10時間分含まれていると、その会社は
「残業が月平均10時間程あるよ」と言っているようなものです。
最初から残業代が含まれている訳ですから、
残業をしなければお得という事になります。
理想はみなし残業無しの残業代1が分単位で支給される会社ですが、
中々未経験からのSES企業では無いので、
個人的には、20時間分までは許容というイメージです。（1日1時間程度の残業）
みなし残業、45時間含まれていますというような会社は
やめておいた方が無難ですね。
研修がある
上記2項目よりは優先度は低いです。
無いよりはあった方が良いのは明らかですね。
ほとんどは未経験で採用する訳ですから、
少しでも教育にコストをかけてくれる会社は信頼ができます。
優良なSES企業だと3ヶ月研修があったりします。
口コミサイトを信じすぎない
現在、入社したSES企業は大手なので、
「OPENWORK」などの口コミサイトの件数も非常に多かったです。
実際に入社して思うことはSES企業の口コミはそこまで信じなくても良いという事です。
なぜなら、退職した人の口コミなんて悪く書くに決まっているし、
そもそもエンジニアはどれだけ実務経験できたかを積み上げて、
キャリアアップしていくものです。
未経験から転職し、待遇が良くないという事など、
入社前からわかっていることです。
大抵、待遇面を悪く書く人というのは、自己学習も特にせずついていけなくなったか、
IT業界に夢を見すぎていたかのどちらかです。
ですので、退職者の口コミは悪いものが多いのは当然といえば
当然なんですよね。あまり気にしすぎて、選択肢を狭めてしまう必要は
無いと感じております。
ただし、入社後、「家電量販店に行かされました」などの、
入社後に関係無いことをさせられた系の口コミが目立つような会社は
避けるべきです。
まとめ
未経験の皆さんはSES企業への入社がほとんどです。
プログラミングスクールが流行りすぎた昨今、
とにかく実務経験が重視されており、どこでもいいからとにかく入社して、
経験を積むべきという意見も多いです。
それは、私も同意です。1社目は踏み台ですからね。
しかし、その踏み台でつまづいては、
今後のキャリアアップにも関わりますし、
そもそもせっかくIT業界に挑戦したのに、
そのモチベーションすら下がってしまい、面白くない業界と勘違いしてしまい、
他の業界に転職してしまうなんてことにもなりかねません。
踏み台とはいえ、少しでも優良SES企業に入社する事が、
早期キャリアアップにつながるのは間違いないです。
私も現在SES企業に勤めております。一緒に頑張りましょう。
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